〜ヴァレンヌ戦隊アヴァレンジャー〜
帝国令002:闇を駆ける華麗な影!
怪盗キャット・アイ登場!! |
第1話 しびでばびでぶ〜 |
「だからよ〜ライーザ〜、今度の日曜どっか遊びに行こうぜ〜。」
「ヘクターさん、だから私は友達と約束があるんですってば。」
「いいじゃんそんなの。それこそ友達も一緒にさ〜、そうだジェシカとかさ〜。」
「とにかく!お断りします!!えいっ痴漢撃退用、感電衝!!」
ビリビリビリ!!
「わ〜っ!しびでばびでぶ〜〜!!」
「それじゃあ私はこれで。・・・・・お大事に、ヘクターさん。」
自らが放った小剣技、感電衝によってヘクターが痺れている間に、
帝国軽装歩兵ライーザはアバロンの夕闇に消えていった・・・。
「ヘクター・・・お前、天下の往来で何、寝てんだ?」
「あ?なんだベアかよ・・。」
「どうせヘクターの事だから、ナンパに失敗して感電衝でもくらったんでしょうよ。」
体の自由がきかないヘクターが見上げると、そこにはフリーファイター:アンドロマケーが居た。
「まったく・・・そんなことで今日の夜勤、つとまるのかしら?」
少々怒気を含んだ口調でアンドロマケーが言う。
「え?夜勤!?ちょっとまて!聞いてねえぞ!!」
「だってあなたに夜勤があるって言っても『嫌だ!!』って言うに決まってるじゃない。だから今、知らせたのよ。」
「で〜〜〜っ!!き、きったね〜!汚ね〜ぞ!アンドロマケー!!」
「あ〜もう!うるさい!!行くわよ!!!ベア、その馬鹿を引っ張ってきて!!」
「おう。わかった。」
ベアはヘクターの服の襟をひょい、とつかむとそのまま猫のようにヘクターを強制連行していった。
「ちっくしょ〜・・ついてねえぜ・・。」
「まあまあ、アンドロマケーが夜のデートに誘ってくれて良かったじゃないか。はっはっはっ!」
「けっ、アンドロマケーと夜のデートだとぉ?それだけは勘弁って奴だぜ。」
「そこ!聞こえてるわよ!!」
アンドロマケーがにらみを効かせるとヘクターは口を閉ざした。
(こわっ〜〜〜。)
(ふっ、ヘクターもアンドロマケーには弱いんだなあ〜?)
(・・・うるせいやい・・・。)
と、言うわけでヘクター達は今日の夜勤の為、アバロンの西にある「ジェラール美術館」へと向かった。
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第2話 予告状 |
ジェラール美術館・・・レオンブリッジ、ヴィクトール運河に続くバレンヌの名所として最近建設された美術館だ。
建物は結構大きく、現在各国から貴重な美術品が集められ、展示されている。
「あ、来ましたわ。ジェイムズさん。」
ヘクター達よりも一足早く、ジェイムズとテレーズはジェラール美術館に到着していた。
「ん?ヘクター、今日は酒は入っていないだろうな。」
「うっせ〜な、ホントだったら今頃酒場で一杯・・・・のはずだったんだよ!!」
「ああ〜っ!ケンカしないで下さい2人とも!!」
「・・・たくよ〜〜〜、だいたいなんで美術館に来なきゃいけねえんだよ〜!」
「それなんだけど・・・実は今日、宮殿にあの女怪盗”キャット・アイ”からの予告状が届いたの。」
(BGM:「沈没船」スタート!)
「キャット・アイ〜〜?なんだよそりゃ??」
「・・・お前は本当に何もしらんやつだな・・。」
「・・・!!ちっ、それでなんなんだよそいつは!?
・・・あ〜、教えてくださいますか!?ジェイムズせ・ん・せ・いゥ」 <おえ〜(嘔吐).by アレンジャー乱兄
「ふん・・・。先日、城下に住んでいる富豪の家から、
時価数百万クラウンの絵画が盗まれたのは、いくらお前でも知っているな?」
「ああ、確か宮殿に『陛下〜、盗まれちゃいました〜!!』とか言ってたおっさんが駆け込んできてたな。」
「うむ。その絵画を盗まれた富豪の家には事件の日の2,3日前に予告状が届いていたそうだ。
その時はいたずらと思っていたらしいんだが・・・。」
「いたずらじゃ無かったって訳か。女怪盗ねえ・・・よしっ!!みんな!各自持ち場に着け!!」
ヘクターのセリフを区切りに、五人は思い思いの場所に散った。
「おい、ヘクター。お前急にやる気が出てきたみたいだな。」
美術館の門の警備に就いたヘクターの元にベアがやって来た。
「ふふふ、だってよ〜女怪盗っていやあ、出るトコ出て引っ込むトコ引っ込んでる、ボン、キュッ、ボン(死語)の
“ないすぼでぃ〜”に、肌にぴっちりと密着する、もろボディラインの出るボディスーツ(?)を着込んだ
超美人っていう鉄の掟があるじゃねえか!!いや〜、楽しみ楽しみ!!」
(↑キャッ○・アイ(原作:北条 司)の見過ぎだな,こいつは.by 乱兄)
ヘクターは自らの頭の中に構築されたドリームワールドに浸っていた。
(↑この状態を“もっ○り”状態(笑)という.by 乱兄)
「あ〜、折角夢見てるトコ悪いがこの予告状を見てくれ。」
「ん?え〜っとなになに・・・・・。」
(声優は榎本温子嬢で!!←って誰もわからんと思うぞ….by 乱兄)
『今夜、じぇらーる美術館に展示されている名画「七英雄七福神の図」をもらっちゃうよ〜〜〜ん☆
だ・か・ら・足を洗って待っていろ〜〜〜う!!(あれ、首だっけ?)
とにかく、いただきま〜す!!ぜったい♪もらうって♪決めっちゃった♪
女怪盗キャット・アイゥ』
「・・・・ナイスバディのオネーチャンは期待できそうにねえな・・・。」
うなだれるヘクターとは無関係に、アバロンの夜は刻一刻とふけていった・・・。
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第3話 大混乱!! |
アバロンの夜も更け、現在時刻は午前0時・・・。
(SE:「大氷原の吹雪の音」ってこれはヤリ過ぎか…)
「うう〜、寒っ!!なあベア、美術館の中に入らねえか?」
「何言ってるんだ。仕事なんだから真面目にやれよ。」
「だってよ〜。夜になって急に冷え込んできたじゃねえか。このままじゃ警備どころじゃねえって。
いざって時に動けねえよ〜〜。」
「う〜ん・・・。そうだな、中に入って扉を見張っていてもそう変わらんだろ。中にはいるとするか。」
実は正直ベアもこの寒さに参っていたのだ。
そんなときにヘクターの出した提案はむしろ望むべき物だったであろう。
そういうわけで2人はジェラール美術館の中へと入った。
「う〜。やっぱ中は暖かいぜ。」
「あっ!ヘクター!!あんたなんで中にいるのよ!!」
中に入ってきたヘクターの前にアンドロマケーが現れた。
「いやあ。外は寒くってよ〜。そう言うお前も寒くて避難してきたクチだろ?」
「ヘクター、我々は元々、中の警備なんだ。」
奧から出てきたジェイムズが答えた。
「もう、ベアさんまで・・・。仕方ありませんね・・。」
「ははは、テレーズ。このベアとしたことが面目ない・・。」
「全くもう・・・。」
アンドロマケーがあきれ果てた仕草を取ったその時だった!!
「うわーーーー!!」
(BGM:「ペット捕獲大作戦」スタート!)
「なんだ!?」
「外からだ!!行ってみよう!!」
帝国兵の悲鳴を聞いたヘクター達は勢い良く扉を開け外に出た!
そこで5人が見たもの、それは!!
「うお〜〜!!アローレイン!!」
帝国猟兵:ヘンリーが天に向かって矢を放つ!
「なにをっ!負けるか、くし刺し!!」
それに負けじとインペリアルガード:ワレンシュタインが、所かまわず槍をぶん投げる!!
魅了されている者、マリオネットにかかっている者、混乱している者と様々だが…、
とにかく見張りをしていた帝国兵達は文字通り大混乱に陥っていた!!
術法が飛ぶ!技が飛ぶ!!
ブレードロールにストーンシャワー!!!ジェラール美術館の前庭は
お互いに向かって技を放つ帝国兵達で、とんでもないことになっているのである!!
「ど、どうなってんだこりゃ!?」
「はっ!!ヘクター!中よ!」
これが女怪盗キャット・アイの仕業であることに気づいたアンドロマケーは、
すぐさまジェラール美術館の中へと戻った!他の4人も後に続く!!
そして・・・・!!!
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第4話 登場!キャット・アイ!! |
「フンフンフン♪今夜もお仕事楽しいな〜〜♪
さ〜〜て、お目当ての物も見つかったし、そろそろ引き上げっかな〜〜。」
帝国兵達が大混乱に陥っている最中、怪盗キャット・アイは既にジェラール美術館内へと忍びこんでいた!!
「待ちなさい!!そこまでよ!キャット・アイ!!」
「ああっ!帝国兵!まだ無事な人がいたの!?」
「観念しやがれキャット・アイ!!今、このヘクター様がとっつかまえて・・・。」
ヘクターが見たもの、ソレは全身黒の肌に密着するボディスーツを着込んだ少女だった!
しかしこの少女の奇妙なところは、頭には猫の耳を模した物体が備え付けられたヘアバンド、
首にはこれまた猫を模したのか、鈴を取り付けたベルトを付け、先ほどのボディスーツのヒップの辺りからは、
猫のシッポとおぼしき物が生えているのだった!!
(↑…これって,某ゲー○ーズの“で○こ”じゃないのか? by 乱兄)
そのどれもが彼女の元々の可愛さと相まって、何とも言えぬ愛らしさをかもし出していたのだった!!
「うをを・・!!カ、カワイイぜ〜〜〜!!」
「えっホントー!?やーんもうそんなホントのこと言われちゃてれちゃうなあ〜。」
「ねえねえ、もうそんな絵、どうだって言いからさ〜!
これから俺といっしょに夜のヴィクトール運河でも見に行かない!?」
「え〜、お兄さんと〜〜!?でも私にも用事があるし〜〜、どうしよっかな〜〜?」
「そんなこと言わずにさあ〜〜いいじゃんいこ〜〜よ〜〜。」
「ヘ〜〜〜ク〜〜〜タ〜〜〜!!!!」
積極的攻撃を仕掛けるヘクターの背後に、
不動剣の仁王並の怒りの形相をしたアンドロマケーが立ちはだかった!!(ヘクターピーーンチ!!)
「アンタって人は〜〜〜!!!」
「ヒ、ヒイ〜〜〜!!アンドロマケー、お、おちつけって!!」
「うるさい!!アンタみたいなアバロンのダニは、今私がここで始末して上げるわ!!」
シャキィィィィン!!アンドロマケーは愛用の黒曜石の剣を鞘から抜き取った!!
その刀身が黒く、不気味に光る!!
「そこになおれぇぇぇ!!」
「ひいいいい!!!」
「ちょっと〜〜。女のヒステリーは醜いよ。オ・バ・サ・ン☆」
アンドロマケーはその単語を聞き逃さなかった。
「だ、だれがおばさんですってえ!?この猫娘!!」
「ちっがうも〜ん!私はネコミミなのっ、猫娘なんていつの時代の生まれよ。」
「こ、この・・!!ヘクター!!殺っちゃいなさい!!」
「(こ、ここで断ったら生命の危機が・・!!)は、はいっ!!」
そんなこんなでついにバトルが始まった!!
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第5話 猛攻撃!? |
(BGM:「通常バトル(ロマサガ3)」スタート!)
ヘクターの生命をかけた戦いが今、始まる!!
「ベア!!いくぜぇぇ!!」
「おうっ!」
ヘクターとベアの2人がキャット・アイに斬りかかる!!
「ちょっと!2人がかりなんて卑怯・・・!!」
「はあああああああっっっ!!!・・・・巻き打ち。」
「でやあああああっっっ!!!・・・なぎ払い。」
ぽこ・・・、ぺし・・・。・・・・一応ヒットしたようだ。
「・・・・あの〜〜。あんまり痛くないんだけど・・・。」
「いやあ、まいったなあ〜〜。」
「このベアとしたことが〜。あっはっはっ〜〜。」
2人が手を抜いていたのは誰の目にも明らかだった。
「ヘクター、ベア、あんた達やる気あんの〜〜!?」
アンドロマケーが黒曜石の剣をちらつかせ2人を攻める。
「ばっきゃろ〜〜!!あんな可愛い子を攻撃できるか!男としてソレは出来ねえ!!」
「そうだ!俺達はいつだって若くて可愛い子の味方だ!!」
2人は”男らしく”言い切った!!
「あ〜もう!!あんた達はもういいわ!!ジェイムズ、次はアンタが行って!!」
「ふっ・・・任せろ・・・俺はそこの2人とは違う!!」
ジェイムズはそう言うとキャット・アイに狙いを定め、跳躍した!!
「はあああっ!!くらえ!!」
ジェイムズの大剣がキャット・アイの眼前に迫る!!
「あ・・・やばっ・・!!」
「もらったあっ!!くらえ!今必殺の・・・・強撃!!」
スカッ。
「しまった!外した!!」
ジェイムズのそのセリフはわざとらしかった。
「なんでそんな脅威の命中精度を誇る技を使うんですか!!」
「やっぱりジェイムズも男ね・・・。」
アンドロマケーはがっくりとうなだれた。
「へっへっ〜〜。残念でした〜。うふふ、”おばさん”は来ないの?」
「お、おば・・っ!!あんた、一度ならず二度までも!!」
「そうです!たしかにアンドロマケーさんは年齢不詳ですけど”まだ”おばさんじゃありません!!多分!!」
「テレーズ・・あんたねえ・・・。」
テレーズのフォローは人知れずアンドロマケーの怒りのボルテージを上げていた。
「ふふふ、もうちょっとおばさん達と遊んでいたいけど、もう夜も遅いからそろそろ終わりにしちゃうね。」
そう言うとキャット・アイの瞳が妖しく輝きだした!!
「ふふふ・・・面白いものを見せてア・ゲ・ル☆」
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第6話 瞳の魔力 |
キャット・アイの瞳に妖しい輝きが宿りだした!!
「え〜っと、ヘクター・・・・お兄さんだっけ?ちょっとこっちに来て。」
「えっ、俺?」
ヘクターは誘われるままキャット・アイの方へ歩み寄った。
「うふふ・・・ねえ、私の目をジーッと見て。」
「えっ、目を・・・・。(ドキドキ)」
キャット・アイの目を見つめると、ヘクターはまるでその身が彼女の瞳に吸い込まれるような感覚に陥った!!
「ああ・・、な、なんか頭がポーーーっとしたきたぜ・・。」
「うふふ・・・はい、次はそこのおっきいお・に・い・さ・ん。」
「お、俺か?・・・・うっ、なんだ・・・・?頭が・・・。」
ヘクターに続き、ベアもその瞳の魔力に陥った!!
「さあ!2人ともやっちゃって〜〜〜!!」
キャット・アイが2人を差し向けると、ヘクターとベアはアンドロマケー達に向かって襲いかかった!!
「ちょ、ちょっと!どうしたのあんた達!?」
「アンドロマケーさん!!これはきっと魅了効果の凝視を受けたんです!!
多分外にいた他の帝国兵の皆さんの混乱もこの凝視が原因です!!」
「うふふ〜〜。そ〜いう事。じゃあね〜〜。」
キャット・アイはそう言うと、名画「七英雄七福神の図」を抱え、
高さ10メートル弱はあろう場所に設けられた窓へとジャンプした!!
「な、なんてジャンプ力!!」
「逃がしませんよ!!はあっ!瞬速の矢!」
テレーズの弓から超高速の矢が放たれた!!しかし・・・。
「ひらりっ!へっへっ〜ん、そんなの当たらないもんね〜。じゃ、ばいば〜い。」
キャット・アイは矢を軽々と避け、そう言うとアバロンの闇へと消えていった・・。
「そ、そんな・・・瞬速の矢でも動きを捕らえられないなんて・・・!!」
「テレーズ!そんな事よりこっちの魅了された2人をなんとかしなきゃ!!」
キインッ!
魅了されたヘクターの攻撃をジェイムズが大剣で受け止める!!
「くっ!ヘクターの馬鹿が!(おのれ・・・私も魅了されたかった・・。)」
こうして、キャット・アイの予告通り名画「七英雄七福神の図」は奪われたのだった・・・・。
(BGM:「トレード〜敗北〜」)
そして次の日の朝を迎えた・・・・。ここはアバロン宮殿の帝国兵控え室・・。
「あっ〜〜、イテッ。ここ、ひどいコブになってるぜ。」
「お前なんかまだマシだ。俺なんか頭に矢が刺さってたんだぞ。」
「ふん・・・魅了を解くためだったんだ。我慢しろ。
(私だって・・・魅了されたかったのに・・・されたかったのに・・・されたかったのに・・。)」
その時、扉が乱暴にバターン!!と、開いた。
「あ〜ら、三馬鹿トリオの皆様。揃ったみたいね。」
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第7話 決意!! |
扉を開けた人間はアンドロマケーだった。テレーズもいる。
「ち、ちょっとまて!三馬鹿・・って私も入っているのか!?」
ジェイムズは必死に訪ねた。
「あら、スカ強撃を盛大にかましてくれたのは誰だったたかしら?」
「うう・・。」
「そんなことより!皆さんにお話があります!!」
テレーズが話を切り上げた。
「いいですか!?あの女怪盗キャット・アイは常人を遙かにしのぐ運動能力と、
強力な凝視の能力も持っています!」
「おそらく、普通の人間じゃ太刀打ちできないでしょうね。」
「そこで、私とアンドロマケーさんで相談したんです。」
「そう、もはや残された手段は”あれ”しかないわ。」
そこまで聞いたとき、ヘクターの頭の中に最悪の考えが浮かんだ。
「ちょ、ちょっと待て!まさかその手段ってのは・・。」
「そう・・・・変身よ!!」
やっぱりか〜〜!!というセリフが三馬鹿トリオ(笑)の頭をよぎった。
「ア、アンドロマケー・・お前正気か!?」
「え〜え。正気ですとも!言っとくけど、あんた達に断る権利なんか無いからね。」
「ちなみにキャット・アイをおびき寄せる罠も考えてあります。」
「罠?」
ジェイムズが罠の内容を尋ねた。
「はい。ここにジェラール美術館に宝石鉱山で発見された巨大ダイヤが近々展示される、
という偽の内容を書き記したチラシがあります。
今これを城下の人々に、協力してもらって大々的に宣伝してもらっています。」
「あとはこれにキャット・アイが食いつけば・・。」
「キャット・アイは必ず犯行のまえに予告状を送りつけてきます。」
「なるはど・・・予告状が宮殿に届いたら食いついた証拠ってわけか。」
「そう言う事よ。みんな、良いわね!?今度は昨夜みたいな失態は起こせないわよ!
今度こそ必ずあのにっくき女怪盗キャット・アイを捕まえるのよ!!」
「う〜ん、なんか気が進まねえんだけど・・。」
「”にっくき”なんて・・・べつに俺達は憎く思ってないし・・。」
「・・・。(私はむしろ魅了されたい気が・・・。)」
ジャキン!!
そこまで聞くとアンドロマケーは剣の鞘に手をかけた。あれは光速剣の構えだ。
回避は出来ない。この距離で食らえば確実に、死が訪れる。
(↑根に持ってるなあ〜。 by 乱兄)
「ひ、じょ、冗談だって!!
このフリーファイターのヘクター、今度こそキャット・アイを捕まえて見せるでありますです!はい!」
それから一週間後・・・。
「予告状が届いたわ!!」
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第8話 キャット・アイの正体 |
キャット・アイから予告状が届いた。それは予想通り巨大ダイヤを盗みに来る、と言う内容の物であった。
そして予告の日の夜・・・。
ガサゴソ・・・ジェラール美術館の近くにある林の木の上で、一つの小さな影がうごめいていた。
「うっひゃ〜。すごい数の帝国兵!!ちょっとこれはきついなあ・・。」
小さな影は見た感じ17歳ぐらいの少女だった。
双眼鏡でジェラール美術館の警備陣を見ながら感嘆の声を上げている。
「ふふふ、でもこのキャットちゃんの手に掛かれば、巨大ダイヤもちょちょいのちょいよ!」
キャットはそう言うなりポケットからあるアクセサリーの様な物を取り出した。
「ふふふ、このアウストラスの遺跡でみつけたアクセサリー『キャッツアイ』で、
今夜も怪盗キャット・アイに変身よ!!」
そう!なんとキャット・アイの正体は、アバロンの町のシティシーフ、キャットだったのだ!!
「さあ!今夜も華麗に変身よ!!妖力収束!解放!!アウストラスエナジー!!!まじかる・ちぇ〜んじ☆」
(ちゃちゃっちゃ〜〜ちゃちゃちゃ〜〜〜♪ BGM:う〜ん,「サラのテーマ」かな?)
キャットがコマンドワードを唱えると、アクセサリ『キャッツアイ』の魔力が解放されキャットを光が包みだした!!
「変身完了!美少女怪盗キャット・アイ、華麗にお出ましいっ!!」
コツーン・・・コツーン・・・コツーン・・・。
キャット・アイは麻痺能力の凝視で警備兵をやりすごし、美術館内に侵入した。
暗い美術館の中で足音だけが響く・・。
「え〜っと・・中央展示室は・・・あっ!ここね!!」
キャット・アイが中央展示室の扉を開いたその時!!
バンッ!バンッ!
突如部屋の明かりが一斉につけられた!!
「そこまでだキャット・アイ!!」
部屋の中央には5人の人影が有った!!
(BGM:「ロビンのテーマ」スタート!!)
「アバロンの平和を守るため!(ビシイッ!)」
「タンメルパワーで今日も変身!!(シャキッ!)」
「どんな事件もズバッと解決!!!(ババン!)」
「誰かヒラガをボコにしろ!!!!(スチャッ!)」
「五人揃って、ヴァレンヌ戦隊・・・!!!!!(バッ!)」
『アヴァレンジャー!!!!!!(チュドーーーーン!!)』
そこには既に変身済みの5人の戦士がいたのだった!!
「な、なんなのあんた達!!」
キャット・アイは自分の目に映る奇妙な5人組に驚きの色を隠せなかった。
「女怪盗キャット・アイ!お前の悪事もここまでだ!!いくぜっ!!!」
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第9話 対決!アヴァレンジャーVSキャット・アイ!! |
(BGM:「通常バトル」スタート!!)
アヴァレンジャーの5人は一斉に襲いかかった!!
「ちょっと惜しい気もするが・・・いくぜくらえ!清流剣!!」
「もう逃がしませんよ!!ビーストスレイヤー!!」
追尾する矢、ビーストスレイヤーがキャット・アイを追いかける!
「わ〜〜!ちょっとあぶな・・!!」
キャット・アイは二つの必殺技を紙一重でかわした!!!
「よし次は俺が!真空ぎ・・・」
「どきなさい!ベアイエロー!!」
「うわっ!?なんだあ〜〜!!」
ベアイエローが後ろを振り向くと、そこには鬼神のごとく剣を振り回すアンドロマケーホワイトの姿があった。
「はああっ!!音速剣音速剣音速けぇぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!」
バシュバシュバシューーーーーーーー!!!!
無数の空気の刃がキャット・アイめがけて飛んでいく!!
「ひい〜〜〜〜!!ちょっと殺す気ぃ!?」
キャット・アイは近くにあった彫刻像の裏に隠れた・・・が。
スパッ!!
「あ〜〜っ!!美術館の展示品が!!!!」
テレーズピンクの叫びが美術館内にむなしく響く。
「ひ〜〜〜、あと5センチ下だったら頭がスライスされてたよぅ・・・!!」
どうやらキャット・アイは無事だったようだ。
その時!ジェイムズブルーの声が響いた!!
「動くな!」
「ええっ!?」
ジェイムズブルーの喝を聞いたキャット・アイの体がピクリとも動かなくなった!!
「さっすがなんでも器用にこなすジェイムズブルー!これでもう事件は解決だぜ。」
「ふっ・・フリーメイジの備品を拝借してきて正解だったな。」
「さ〜て、どうしましょうか?」
動けないキャット・アイを尻目に、アンドロマケーホワイトは今後の事に付いて皆と話し合っていた。
「うう・・・まさかこんな変人集団に捕まるなんて・・。」
「悪く思うな。キャット・アイ。」
タンブラーロッドに念を込めながらジェイムズブルーはキャット・アイを見下ろした。
「うう・・お願い・・。助けて・・うるうる・・。」
「うっ、その捨てられた子犬の目をやめろ・・!!やめてくれ・・。」
その時、ジェイムズブルーの精神集中が途切れ・・・キャット・アイの体が解放された!!
「しまった!!」
「ありがとっ!青色のお兄さんっ!!」
キャット・アイはそう言うと5人から離れ、天に向かって叫んだ!!
「ビッグマコちゃ〜〜〜〜ん!!助けて〜〜〜〜!!!」
|
第10話 発進!! |
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
キャット・アイが叫んだと同時に地響きが鳴り出した!!
「なにやってんだ!ジェイムズブルー!!」
「す、すまん・・。」
「それよりこの地響きはなんだ!?」
ドゴーーーン!!
突如、ジェラール美術館の天井の一部が崩れだした!!
「な、なにあれは!?」
5人が天を見上げるとそこには・・・・巨大な猫の顔が有るではないか!!
「キャット・アイちゃ〜〜〜ん、助けに来たのニャ。」
「マコ(by.RS3)ちゃん!来てくれたのね!!」
すると、これまた巨大な猫の手が降りてきてキャット・アイを拾い上げていった。
「と、とにかく外にでるんだ!!」
アヴァレンジャーが外にでるとそこに巨大な猫型のロボットがたたずんでいた。
「ね、猫型ロボットだと!?」
「ふむ、残念ながら不思議なポケットは付いていないな・・。」(ぷぷっ.by 乱兄)
するとキャット・アイの声が響いてきた!
「みたかぁ!これぞ巨大猫型ロボット、ビッグマコ!これであんた達なんか、
しおしおのぱ〜なんだから!ビッグマコちゃん、やっちゃって〜〜!!」
「フニャ〜〜!!キャット・アイちゃんを虐める奴はボクが許せないのニャ〜〜!!」
(BGM:「迫り来る危機」スタート!)
ズシーーーーン!!!
アヴァレンジャー5人を踏みつぶさんとする、ビッグマコのふみつけ攻撃だ!!
「どっひ〜〜〜!!こんなのありかよ!!」
「ヘクターレッド!目には目を、歯には歯を!巨大ロボには巨大ロボで応戦だ!!」
「ようし!おいこら、ヒラガのジジイ!!キングコッペリア、緊急発進だ!!」
ヘクターレッドはポリマースーツに備え付けられた通信機で、アヴァレンベースに緊急コールを送った!!
ビーー!!ビーー!!
アヴァレンベースにサイレンが木霊する!!
「ヘクターレッド君!緊急コール、確かにうけとったぞい!
ようし世界最強巨大ロボ、キングコッペリア緊急スクランブル!!」
(BGM:「バンガード発進(前曲)」スタート!!)
ゴゴゴゴゴゴ!!
キングコッペリアの機体がソーモンの地下からせり上がってきた!!
(BGM:ここから「バンガード発進(後曲)」)
「カウントダウン開始!・・・・3・・・2・・1・・・・・発進!!」
ソーモンの屋敷が割れ、中からキングコッペリアのボディが現れた!!
「フフフ・・・今回ハ、モウ出番ガ無イカト思ッテタゼ!!ミンナ待ッテロヨ・・・今行クゼ!!」
ズシーーーン!!
キングコッペリアはバレンヌの大地に第一歩を踏み出した!!
「がんばってくるのじゃぞ〜〜!!(うう・・ワシもう出番終わり・・。(T_T))」
ズシーーン!ズシーーン!!ズシーーン!!!
キングコッペリアは全速力でアバロンへと向かって走っていった。(かな〜り近所迷惑。)
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第11話 スーパーロボットウォーズ!! |
ドゴーーーン!!
(BGM:再び「迫り来る危機」)
ジェラール美術館では依然、ビッグマコの踏みつけ攻撃が続いていた!!
「どっわ〜〜〜!!」
「ふふん、ビッグマコちゃん!そろそろ終わりにしちゃって〜〜〜!!」
ゴオオオオッ!!
ヘクターレッドの眼前にビッグマコの足が迫る!!
「うわあ〜〜〜!!もうだめだ〜〜〜!!」
ガシイッ!!
その時、巨大な手が踏みつけ攻撃を防いだ!!
「ヘクターレッド!間ニ合ッタミテエダナ!!」
「キンコペ!」
キングコッペリアはビッグマコの足を払いのけると、5人をコックピットへと搭乗させた!
「いくぜ!キャット・アイ!!」
「な、なによそれぇ!ず、ずっる〜〜〜い!!」
「ずるいもくそも有るか!!これで対等な勝負ができるぜ!」
「む〜〜!!そ、そんな可愛くないロボットになんか負けないから!!」
今ここに巨大ロボット同士の対決の火蓋が切って落とされた!!
(BGM:「四魔貴族バトル1」スタート!!)
「くらえっ!コッペリア・アイ・ビーム!!」
ヘクターレッドは一つ目の機能で攻撃した!!
「なんのおっ!ビッグマコ・凝視レーザー!!」
ズビーーー!! ズババババババ・・!!
二つの光線が空中でぶつかり合う!!
「キングコッペリア!もっと出力あげて!!」
「無理言ウナ、アンドロマケーホワイト!!コレデ最大出力ナンダヨ!!」
「ビッグマコちゃん!頑張って!!」
「ぬぬぬ・・・これでいっぱいいっぱいニャ〜〜〜!!!」
ズビビビビ・・・・ドカーーーン!!
二つの光線は互いに相殺しあった!!
「ちっ!パワーは互角か・・・キンコペ!コッペリア・Wロケット・パンチだ!」
「ヨッシャアアアア!!ドゴッドゴッ!!」
ロケットパンチはビッグマコに向かってまっすぐに飛んでいく!!
「ビッグマコちゃん!!ビッグマコ・ニクキュウ・シールドよ!!」
「わかってるニャ!!」
ビッグマコはそう言うと、Wロケットパンチをその手のひらの肉球で受け止める!!
「ふふっ!ビッグマコ・ニクキュウ・シールドはあらゆる衝撃を吸収するのよ!!」
キャット・アイのセリフ通り、Wロケットパンチは、見る見るうちに威力を失っていった!
「キングコッペリア!ロケットパンチを戻すんだ!!」
ジェイムズブルーの言うとおり、キングコッペリアはロケットパンチを体に戻した。
「へへへ・・・なかなかやるじゃねえか・・・。」
コッペリア・Wロケット・パンチが効かない!どうする!?アヴァレンジャー!!?
|
第12話 互角の攻防戦!! |
キングコッペリアとビッグマコの戦いが続く!!
「次はこっちの番よ!!ビッグマコ・でたらめ・毛針!!」
キャット・アイが指示を与えるとビッグマコはキングコッペリアに背を向けた!!
「な、なんだ・・?」
「ビッグマコちゃん!一斉射撃よ!!」
すると、なんと!ビッグマコの背中の毛が一斉に矢のように飛んできた!!
まともにくらえばひとたまりもない!!
「でええぇぇぇっ!!」
「ヤ、ヤベエ!!誰カ三ツ目ノ機能ヲ!!」
「は、はいっ!!」
テレーズピンクが三つ目の機能を作動させた!!
「コッペリア・プリマ・ミサイルガード!!」
三つ目の機能を作動させたキングコッペリアは、まるでプリマのごとく回転し始めた!!
そのあまりの高速回転によって、キングコッペリアの回りに竜巻の壁ができる!!
ゴオオオォォォォォーーー!!
「ああっ!毛針が!!」
ビッグマコの発射した毛針は竜巻に巻き込まれ、その威力を失った!!
「続いて行くぞ!!コッペリア・トウシューズ・ドロップキックだ!」
ベアイエローが四つ目の機能を作動させた!!
キングコッペリアのドロップキックがビッグマコに襲いかかる!!
「モラッタアアアアッ!!」
キングコッペリアがビッグマコを完全に捕らえたと思ったその時!!
バッ!!
「なにっ!?」
ビッグマコは空高くジャンプした!キングコッペリアはその場に崩れ落ちる!!
「くらえいっ☆ビッグマコ・ジャンピング・踏みつけ!!」
ドッゴーーーン!!
キングコッペリアはハイジャンプによって、威力が倍増された踏みつけをまともに食らってしまった!!
バシーーーン!!
「うわあっ!!」
キングコッペリアのコックピットに火花が走る!!
「く、くそう・・!!猫だけに良く飛びやがるぜ・・!!」
「ふふふ・・どうする?もう降参する?」
キャット・アイの声がヘクターレッドのの耳に入る。
「ふ、ふざけんな!!まだまだやれるぜ!!」
キングコッペリアは再び体勢を立て直した。
「あっ、そう・・・じゃあとっておきの技でとどめを刺して上げる!!」
キャット・アイがそう言った瞬間、ビッグマコの姿が視界から消えた!!
「な、・・・き、消えた!?」
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第13話 クイック&ストライク!! |
なんと!ヘクターレッド達の目の前からビッグマコの姿が消えた!!
「な、なんだ!?どこ行きやがった!?」
「待って下さい!!レーダーに反応が・・・後ろです!!」
「ナニッ!?」
キングコッペリアが後ろを向いたその瞬間!
ザシュウッ!!
「ウワアッ!!」
「キンコペ!大丈夫か!!」
「ウウッ・・何カ獣ノ爪デ引ッカカレタ見タイナ傷ガ・・・!!」
その時、何処からともなくキャット・アイの声が聞こえてきた!!
「フフフ・・・どう、ビッグマコ・クイック・ストライクのお・あ・じ・は?」
「キャット・アイ!てめえ何処にいやがる!!」
「ふふふ・・・私はすぐ側に居るよ〜だ。
もっとも、このビッグマコちゃんのスピードにはついて来れないだろうけどね・・・。」
ズバアッ!またしても有らぬ方向からの攻撃がキングコッペリアを襲った!!
「ははっ!ビッグマコちゃんの爪は良く切れるでしょう?」
「くっそ〜〜〜!!どうすりゃいいんだよ!!!」
「レーダーの反応を頼りに攻撃出来ないか?」
「無理です!!レーダーの反応は実際とは0.05秒ほどの誤差が生じています!
その間にビッグマコは別の場所に移動しています!!」
「だったらどうすりゃいいんだよ!!」
ズシャーー!!
ヘクターレッド達があわてふためいている間にも、ビッグマコの攻撃は続いていた!!
「そうだ!コッペリア・ダンシング・カッターなら、動きを追いかけなくても
回ってるだけで向こうにダメージを与えられるんじゃないか!?」
「なるほどな!よし!!」
ヘクターレッドは五つ目の機能、コッペリア・ダンシング・カッターを発動させた!
キングコッペリアの巨大プリマチュチュの裾からカッターが飛び出した!
キングコッペリアは高速回転し始める!!
「ようし!これなら・・・!!」
「あまいっ!まだまだあまあまだよ〜〜ん!!」
するとビッグマコはジャンプし、カッターの当たらない角度・・・、なんとキングコッペリアの頭上に攻撃を加えた!!
(もちろん、これはヘクターレッド達には見えていないのだが。)
ズガアアアッ!!
「グギャア〜〜〜〜!!頭ガ〜〜〜!!」
「キンコペ!!しっかりしろ!!」
キングコッペリアの回転が止まった。
アヴァレンジャー絶対絶命のピンチ!!はたして彼らの運命は!?
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第14話 決着!! |
アヴァレンジャー絶体絶命のピンチ!!
「はははっ!次回からは”美少女怪盗キャット・アイ”にタイトル変更よっ!」
ズガアアアアアッ!!
またしてもビッグマコの攻撃がキングコッペリアを襲う!!
「くそう!このままじゃ・・・!!」
「諦めるなヘクターレッド!!」
「クソウ・・・セメテ奴ノ動キガ止マレバ、アンナ軽イ奴一発デ仕留メラレルノニ!!」
ジャキイイイイッ!!
「ああっ!もう駄目っボディのあちこちが悲鳴を上げてるわ!」
「悲鳴・・・・・そうか!キンコペ!”あれ”をつかうんだ!!」
「ふふふっ・・・そろそろ終わりにして上げるっ☆ ビッグマコちゃん、とどめよ!!」
「わかったニャ〜〜!!」
ビッグマコがとどめの一撃を加えようと、キングコッペリアに近づいたその時!!
「ア゛〜バロ゛ン゛ ア゛〜バロ゛ン゛ ヴ〜ル゛〜ワ゛〜ジ〜ノ゛〜♪♪♪」
そう!六つ目の機能、コッペリア・ミラクル・ボイスだ!!
「きゃああ〜〜〜!!な、なにこれええええええ!!?!?」
「フニャアァァ〜〜!!キャット・アイちゃん、耳が、ボクの耳が壊れるのニャ〜!」
キャット・アイとビッグマコはそのあまりの聴覚的衝撃に思わずその動きを止めた!!
「チャンスだ!いけえっキンコペ!!」
「ゴ丁寧ニ目ノ前デ動キヲ止メテクレタゼ!!クラエ!!
必殺!コッペリア・スピニング・コークスクリューーー !!!」
キングコッペリアは右手の肘の関節部分を、高速回転させ強力なパンチをお見舞いした!!
ドッゴオオオオォォォォォ!!!
「きゃあ〜〜〜〜!!」
「フニャア〜〜〜〜!!!」
ビッグマコは10数メートルほども吹き飛ばされ、その動きを止めた・・!戦いは、終わった・・・。
「か、勝ったぜ・・・。」
(BGM:「勝利!!」スタート!!)
アヴァレンジャーは勝利の余韻に浸っていた。そしてキャット・アイは・・・。
「うう・・・ビッグマコちゃん!ここは逃げるのよ!」
「はいニャ!・・あ痛たた・・ビッグマコ・しっぽ・ネコプター!!」
ビッグマコはそう言うと自らの尻尾をプロペラの様に回転させ、飛行した!!
「あっ!まちやがれ!!キンコペ、逃がすな!!」
「オウッ!・・・ッテアレ?」
キングコッペリアは動こうとしたその時、体の不調に気がついた。
「ダメダ・・・イツカノ攻撃デ動力回路ヲ幾ツカ切断サレチマッタミテエダ・・。追イカケルノハ無理ダゼ・・・。」
「くそっ・・折角勝ったのに・・。」
追跡が不可能と知ったヘクターレッドは、
アバロンの空の闇に消えていくビッグマコをただただ見上げるばかりだった・・・・。
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第15話 エピローグ |
(BGM:「エピローグ」スタート!!)
「ふ〜〜〜〜、やっぱり仕事が終わって飲む酒は最高だぜ〜〜。」
「ああ、そうだな。・・・ところでキャット・アイの奴、あの後どうなったのかな?」
「ああ、キャット・アイね・・。さ〜な〜、あれから2週間たつけど、ぷっつり活動を停止しやがったな〜〜。」
「まあ、多分あの戦いに懲りて身を潜めたんだろう。・・・良いことだ。」
「う〜ん・・・でももう一回会ってみたい気もするよな〜〜〜、結構カワイかったよな〜〜〜。へへへ。」
「ああ、何ならもう一回魅了されてみたい気も・・・。」
「ちょっとヘクターさん、ベアさん、よだれがでてますよ。」
「えっ、おっとっと・・。」
あの世間を騒がせた女怪盗キャット・アイの事件から2週間、アバロンはしばらく平和な日々が続いていた。
ヘクター、ジェイムズ、ベア、テレーズの4人は平穏な日々を楽しみ、
今日もこうして仕事の後の時間を楽しんでいた。
「そういやアンドロマケーのヤツはどうした?」
「そういえば姿が見えませんね?」
その時!酒場のドアが勢い良く開いた!!
「た、大変よ!!こ、こ、これを見て!!」
「アンドロマケーさん?どうなされたんですか?」
アンドロマケーは手に持った新聞を取り出すと、ある一部分を指さした。
「ここをみて!」
「あ?ここって尋ね人とかが乗ってるコーナーだよな。え〜〜〜っと・・・・。」
ヘクター達の目に一つの文章が留まった。
(ここからまたまた榎本温子嬢の声で!!・・・だからわからんって…笑)
(BGM:「サラのテーマ」なのか〜?)
『ヴァレンヌ戦隊アヴァレンジャーの皆さんへ。
うふふ。ちゃんと読んでもらえているかな〜?
そう、美少女怪盗キャット・アイ様だよ〜〜〜ん☆
この前の戦いは最後に私が吹っ飛ばされたけど、
そっちも動けなくなったみたいだから、引き分けだよね〜?
とゆ〜わけで、ここにみんなをライバルとして認めてア・ゲ・ルゥ
今度合うときは負けないからねっ☆
美少女怪盗キャット・アイゥ』
「こ、こいつは・・・。」
「俺達・・いやアヴァレンジャーに対するライバル宣言って訳か。」
「今度合う時って・・・・あの子また何かしでかすつもりでしょうか?」
「ふん・・・面白いじゃない!次こそは必ずあの猫娘をつかまえてやるわ!!」
「そうだな!!(そして次こそは必ず魅了されて・・・・。)」
「とにかく!これからも気合い入れていくぞー!!」
「おーーーっ!!」
何とも奇妙なライバルがアヴァレンジャーの前に立ちはだかった!!
その名は怪盗キャット・アイ!!彼女の登場は果たしてどんな事件を引き起こすのか!?
とにかく戦え、アヴァレンジャー!負けるな、アヴァレンジャー!!
・・・次回に続く!!
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次回予告 |
(BGM:例によって、「きょ・う・じゅゥのテーマ」スタート!!)
キャット・アイの事件も解決し平和な時を過ごす、我らがヴァレンヌ戦隊アヴァレンジャー!!
しかし、その頃怪盗キャット・アイことシティシーフキャットは重大な場面に遭遇していた!!
なんと彼女の友、ビッグマコがエネルギー不足により生命の危機に陥っているのだ!!
そこでキャットは、ビッグマコのエネルギーの源である”アウストラストーン”を手に入れるため、
仲間と共に旅立つのであった!!(キャットに仲間なんていたの? by 乱兄)
次回、
帝国令003:
『侵入、石の遺跡!アウストラストーンを手に入れろ!!』
に、「ロマンシングチェーーーーーーンジ!!!」
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