戦術論講座:能動的防御論

帝大入口へ 般教  歴史学 財政学 軍事研  宮殿に戻る
 
執筆:ハクゲン
<戦術論序説>

ロマサガ2では、ボス敵以外にも、パーティーを全滅させる実力を持った難敵が多く出現します。
それゆえ「ロマサガ2は、敵が強すぎて難しすぎる、戦闘バランスが悪い」と評されることが多いようです。
確かにロマサガ2の敵の強力攻撃は、単純に何かのアイテムを装備してさえいれば怖くなくなる、という類のものは少ないです。
(ワンダーバングルはシーフギルドのテーマですね。)
しかし、対抗手段、安全確保手段が用意されていない訳ではありません。
以下の基礎戦術論、高等戦術論では、安全確保のための多様な戦術を解説します。

 
<基礎戦術論>

まずは、序盤のインペリアルクロスの安全確保についてです。
先頭キャラが、パリィ、集気法、カウンター等を、状況に応じて使い分けることになります。
特に集気法は、序盤で重宝します。
味方のひらめきの妨げとなるカウンター等の反撃技は、乱用しないようにしましょう。

インペリアルアローや鳳天舞の陣等でも、基本的にはインペリアルクロスと同じですね。
このような敵の攻撃を受け止める戦い方は、「受動的防御」の戦い方といえます。
ロマサガ2では、ボス敵以外にも、パーティーを全滅させる実力を持った難敵が多く出現します。
序盤のうちは受動的防御でも有効です。
しかしなるべく早い時期に、
敵に攻撃させない、 または敵の攻撃を封じ込める「能動的防御」に切り替えないと、苦戦すること必至です。

基本的な能動的防御の戦い方には、以下のヴァリエーションがあります。

  1. 最強の持ち技を連発して速攻で敵を倒す。
  2. 攻撃される前に敵をマヒさせる(影ぬい、みね打ち、不動金縛り等)。
  3. 攻撃される前に敵をスタンさせる(フェイント、なぎ払い、切り落とし等)。

特にマヒ戦法は、技ポイントの消費を低く抑えることができ、能動的防御の基本中の基本といえます。
またスタン戦法は、地味でマヒ戦法に比べると使用機会は少ないですが、有効な戦法の一つであることに変わりはありません。
マヒ技でもスタン技でも、複数のキャラでこれでもかこれでもかという具合に使って、安全確保を図りましょう。
速攻戦法だけでなくマヒ戦法やスタン戦法も学習しているプレイヤーは、筋がいいプレイヤーです。
しかしその上を行くには、高等な能動的防御に開眼しなければなりません。

ところで陣形には、受動的防御に適したものと能動的防御に適したものがあります。
インペリアルクロスは、受動的防御には適していますが、中列に素早いキャラがいないと効果的な能動的防御は期待できません。
これに対し
ラピッドストリームは、受動的防御には適しませんが能動的防御に最適であり、
事実上(クイックタイム連発なしでも)最強無敵の陣形なのです。
高等戦術論では、ラピッドストリームの活用法を解説します。

 
<高等戦術論>

ラピッドストリームに、霧隠れ、炎の壁、光の壁等の術法を併用すると、 以下のような「高等な能動的防御による持久戦」が可能になります。

  1. 攻撃される前に隠れる(霧隠れ、フェザーシール)。
  2. 攻撃される前に予防術法を使う(炎の壁、光の壁、ソードバリア等)。

まず霧隠れ戦法は、物理攻撃中心の強敵に有効な戦法です。
霧隠れは、ふみつけを除く全ての物理攻撃と一部の特殊攻撃を完全に回避できるため、ラピッドのウィークポイントをカバーできます。
レディホークを入手するまでは4人に水の術を習得させ、そのうちで術ポイントの高いキャラをなるべく後の方の順番に配置するようにしましょう。
皇帝を火専任にすることをお奨めします。

前半の技ひらめき&術レベル上げ用モンスターであるメルー砂漠の赤蛇サンドバイター を相手にしたラピッド霧隠れの実戦例を、以下に紹介します。

  1. メルー砂漠ですから最初のターンは全員でHP回復します。ただし地裂撃を見切っていれば回復は不要です。
  2. 水の術使いは霧隠れで隠れます。火の術使いは地裂撃のダメージがあればそのキャラを回復します。
  3. 姿を現しているキャラは攻撃、そのキャラに順番が後の誰かで霧隠れ、別の誰かが攻撃を繰り返します。
    攻撃も霧隠れ支援もしないキャラは、他の支援術か防御を選択します。

敵の目標は、姿を現しているキャラになりますが、敵の攻撃は、狙ったキャラが隠れているためミスになってしまいます(例外もあります)。
両端のキャラの霧隠れ支援負担を軽くするため、皇帝の両隣のキャラの術ポイントも有効活用しましょう。
サンドバイターでは、霧隠れに使う術ポイントが残っているうちは、技を使う必要は原則としてありません。
例外もありますが、一般に技を使わない方が新しい技をひらめきやすいのです。

ラピッド霧隠れは、多くの強敵に通用するため非常に重宝します。
隠れても無駄な特殊全体攻撃をしてくる敵でもマッドバイターが効く場合は、
ラピッド霧隠れの持久戦への切り替えが可能です。

また、エイルネップの塔の中のラッフルツリーに持久戦を挑みたい時なども、ラピッド霧隠れは完全にではないにしてもやはり有効です。

最後の予防術戦法 は、隠れても無駄な全体特殊攻撃をしてくる強敵に有効な戦法です。
炎の壁や光の壁は、毎ターン使用し続ける必要があります。

ラピッド炎の壁による持久戦が可能になれば、もはやワグナスの攻撃で恐ろしいのはサイコバインドだけになるでしょう。
また火竜や氷竜に対しては、ラピッド炎の壁に霧隠れを併用すれば、ふみつけ以外は無効にできます。

ラピッド光の壁は、クイック連発なしで正々堂々戦うための戦法です。
その他の竜(黒竜にはソードバリアも併用)、強化スービエ、強化ロックブーケ等々からラスボス(ソードバリアか金剛盾と、リヴァイヴァも併用)に至るまで、有効です。

以上で戦術論講座は終わりです。
能動的防御を自在に使えるようになれば、敵が強すぎて難しすぎるなどと感じるどころか、
雑魚敵のレベル上昇が遅く思えてくることでしょう。
本講座修了認定試験は、「あまり強化していないパーティーで、クイックなしで安全にクリアすること」です(笑)。

がんばりましょう。

巻き戻す