今に残る古代文明の欠片、そして・・・ |
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七英雄が帰ってきた時代、即ちバレンヌ帝国の時代において、旧時代の遺跡と呼ばれる建造物は多数存在する。 大陸南方に位置する氷、砂、雪の各遺跡、テレルテバの4基の塔、エイルネップの塔および神殿、沈んだ塔などがそれである。 これらのうち幾つかには、帝国時代の人間の技術力では想像もつかないような仕掛けが施されている。 これらはいったい何を意味するのか? 七英雄の中でもとりわけ、ノエル・ロックブーケ兄妹の動向は、これらの遺跡と密接なつながりを持つようである。 七英雄は何のために遺跡に固執するのか?・・・皇帝ならずとも気にせずにはいられないところである。 |
古代の民と七英雄 |
ヤウダからチカパ山を越えたその向こうにあるという、忘却の彼方の地域、トーレンス。 この地に、かつては高度な文明を築き、この世界を支配していたという古代人の流れを汲む人々が、ひとつの町を作りひっそりと暮らしている。
皇帝は、彼らから話を聞くことで、この世界の過去の姿と、七英雄がもはや英雄でなくなった理由、 <私的解釈> 数千年前、この世界は現在とは全く異なる気候、地勢を有していた。 古代人と現代人はその容貌こそさほど異ならないものの、その特質上、ひとつの決定的な差異を有している。 魂は不滅であっても、その魂を宿すべき肉体の不滅は、いかに彼らでも為し得なかった。 やがては朽ちてゆく肉体を捨て去り、新しい肉体に魂を馴染ませる。 外部的な力により肉体の機能を停止させられれば、いかな不滅の魂といえど、 彼らの力は、モンスターの脅威に正面から立ち向かえるほどのものではなかった。 そうした中、防戦のみでは禍根を断ち切ることはできないと考え、 彼らは、モンスターと対等以上に戦える力を手に入れるため、これまで単に延命の儀式として行われてきた 本来の肉体をコールドスリープ状態にしておき、新たに別の肉体を用意してそれに魂を宿らせる。 また、力を得るという目的のために改良された点として、 ワグナスとノエルは、この秘法を自らの身内であるスービエとロックブーケ、 戦いの末、ワグナスたちは勝利を収めることができた。 おそらく、アウトサイダー組の3人の誰かあたりが言い出したのであろう。 七英雄の力の恐怖に再び目覚めた他の古代人たちは、自らの社会を守るため、彼らを亡き者にしようと図る。 時は遡り、古代人たちは、やがてこの世界が異常気象と地質変動に見舞われることを、 おおかた、移住の予定を早め、七英雄に先発隊になることを依頼するといった方法であろうと思われる。 その後、研究開発を重ねて、次元移動装置は完成し、古代人の多くは来たるべき天変地異を前に、別世界へ移住していった。 天変地異はこの世界を覆い尽くし、かつての地上は地の底へ、 |
真実を知る者たち |
オアイーブをはじめとする忘れられた町の民が教えてくれる話は、非常に重要な手がかりではあるが、彼女らの話だけでは、過去に起こったことのすべてを知ることはできない。 本編中で残りの謎を知るためには、当時を知る他の人物に話を聞く必要がある。 その人物とは、 ・沈んだ塔の番人である水龍 である。 沈んだ塔は、その場所を知るためにエイルネップ神殿で見た映像によって、その役割らしきものが一部語られているが、 ※水龍との会話の内容については、部分的に上記「古代の民と七英雄」の文中に織り込んであります スービエのほうは、追放された側の七英雄の一員であり、その彼の話を聞くことによって、 |
七英雄の真の狙い? |
上述したスービエの話から明らかになるのだが、七英雄は同胞であった古代人たちによってこの世界から追放された後、 異世界での数千年にわたる艱難辛苦を経て、漸くこの時代に帰還に成功したものであるらしい。 そして、追放した古代人の大半が既にこの世界を去っていることを知り、ノエルとロックブーケは彼らの後を追うために、 次元移動装置の名残である塔について嗅ぎ回っていたものと推測される。 七英雄が知っている当時の世界とは様相を異にしているため、捜索にも手間がかかっているというところではないだろうか。
しかし、スービエ自身、「探しているのさ、復讐のために!」などと気勢を上げている割には、 一方、ボクオーンは麻薬作りに精を出し、クジンシーはアバロンを狙って帝国の返り討ちに遭い、 ここでワグナスの名が出たが、彼は何を目論んでヤウダを狙っているのであろうか。 もうひとつ考えられるのは、彼が忘れられた町に住むオアイーブたちの存在に気づいていることである。 もうひとつ、本編中で説明を要すると思われる箇所がある。 七英雄のノエルが、かつては敵対していたモンスターを部下として使っていることにも疑問が残らないではないのだが、 しかし、ノエルの計画の中止と、ワグナスの行動開始にどのような因果関係が込められているものか、 皆様はどのようにお考えであろうか。御意見をお聞かせ願いたい。 追記: ノエルのテレルテバ撤退を合図として、復讐計画の次の段階へと進むため、ワグナスのヤウダ攻略が始められたものであろうか。 追^2: |
移動湖の古代人 |
移動湖の遺跡で対峙する七英雄ノエルとテレルテバのシャールカーン。 その奥に、見慣れぬ服装の人物が控えている。彼は何者で、なぜこんなところにいるのであろう? これまでに判っている限り、彼はサクザーという名の古代人であり、ノエルの旧友であるらしい。 <後日談> |
同化の法 |
かつてワグナスとノエルは、モンスターに立ち向かう力を得るために同化の法を研究していたという。 後の帝国との戦いにおいて、この「七英雄版同化の法」の能力を最もわかりやすく体現しているのは、スービエであろう。 以下、帝国との戦いの時点で、七英雄のそれぞれが力を奪ってきたであろう対象について考えてみる。 ワグナス:
蝶、またはそれに類似したモンスター。 小林氏イラストでも、彼と蝶が切っても切れない関係にあることは推察できる。 第二形態での血の涙、翼の骨格化と不可解な紋様などからは、何らかの呪術的、宗教的な力の強化が伺える。 ノエル:
一貫して外見上は人間と変わりないため、人間あるいは古代人のみとの同化を繰り返したのかもしれない。 あるいは、やや強引だが装備品を同化の法で強化する術を身につけたかも。 彼は他者に力を分け与える能力を持つ。 ロックブーケ:
彼女も人型を保っている。第一形態時の背後の悪霊などが同化対象であろうか。 未練を残して死んだ女性たちの叶わぬ思いを、誘惑の術の力に転化しているという見方もできなくはなかろう。 スービエ:
イカ様の生物(クラーケン?)と同化しているとみられる(メイルシュトロームはその魔物の能力によるのだろう)。 ご存知のとおり、さらに海の主の娘と同化することもある。 イカの足(腕だが)が下半身から頭部へと移動しているのも、同化の法の性質の一端であろうか。 ダンターグ:
巨大な四足獣とすでに同化しているようだ。 彼は疑いなくナゼールの魔物を取り込んでいるのだが、その度に重装備になっていくことから、 七英雄版同化の法では同化対象を意のままに変形させることも可能なのかもしれない (だとしたらセンスがない奴もいるが)。 ボクオーン:
すでに植物質の生命体(非生命でも可とするならそれこそ人形か?)と同化した可能性がある。 自身は目に見えた変化をしない。しかし、操り人形も彼の実体の一部であると考えれば話は別だ。 第二形態戦で一体化して扱われていることを鑑みれば、この説は有力であろうと思うのだがどうか。 クジンシー:
外見からはパワーソースを特定しにくいが、死者を統率していることや邪法を得意とすることから、 死の世界に属する者と同化を繰り返したとみられる。 生きた人間からも精気を吸っていたようだが。そういえば彼も魔物に力を与えていた。 |