from northland with love  激弱軍師白王の北海道旅行記 〜第6回アバQオフレポ付〜 第一章  〜旅立ちの日〜 「現在の名古屋の気温は34度、札幌の気温は19度で、気温差15度となっております」 機内でのそのアナウンスに、私は自分の耳を疑った。 すぐさま周囲を見回すと、皆一様に驚いた顔をしている。 ――聞き間違いでは無いな。そうすると、長袖シャツを一枚しか持って来なかったのは失敗か? 私は、名古屋発千歳行の飛行機に乗っていた。 理由は唯一つ、北海道の海の幸を満喫するためだ。 他にも何か理由があったような気もするが、記憶にすら残らない程の取るに足らない事だろう。 ともかく、私は「北の大地」北海道へと向かっていたのだ。 「うわっ、寒いっ」 飛行機を降りた私は、思わずそう洩らしてしまった。 それほどまでに20度の壁は厚かったのである。 ――これは動いていないと風邪を引くな。 そう感じた私は早々と列車に乗り込み、空港を後にしたのであった。 「すいません。文学部はどちらでしょうか?」 札幌に到着した私は、北海道大学のキャンパスを散策していた。 その時におじさんに声を掛けられたのだ。 「すいません。学外の人間なので、ちょっと分からないんですけど」 ――まだまだ行けるな。 そのおじさんが立ち去った後に――やたらと満足そうな顔をした私がいたのは言うまでも無い。 ホテルにチェックインした後、私は今日の食事処を求めて放浪していた。 ――北海道らしいものが良いなぁ。 そう思っていた私は、「あるもの」を目にしてしまった。 「あ、ああっ。あ、あ、あれは――」 東京タワー、横浜ランドマーク、京都タワー。 そして―― 「札幌テレビ塔制覇!!」 高所恐怖症なのに高い所に上がりたがる。 まさに煙のような私なのであった。 <この日の食事> 朝:寮でパン 昼:名古屋空港でサボテンざるそば 夜:焼肉屋でジンギスカン 第二章  〜紫中毒〜 6時には目の覚める体質―― 最近の会社生活ですっかり体に染み付いてしまった生活リズムである。 そしてこの日も―― 「5時半かぁ」 眠い目をこすりながら起きた私は、早速出かける支度を整えた。 昨日のうちに、今日は少し遠出をする事に決めていたのだ。 高速バスを降りるとそこは―― 雨だった。 いや、そんなことよりも―― 「トイレはどこ?」 駅のトイレを出た後、私は近くにあった観光案内所へと入った。 するとそこには―― ――あ〜あ〜〜〜あああああ〜〜ああ♪ その瞬間、私の頭の中であのテーマ曲が流れたのである。 「北の国からって、富良野の近くで撮ってたのか」 私はそのパネル群を見ながらそう呟いた。 すると、駅前のあの謎の立て札は―― 「From Northland With Love――なるほどねぇ」 そこには、妙に納得しきりの私がいたのだった。 ――が、 「でも、北の国からなんて一度も見た事無いんだよな」 この一言で全ては片付けられてしまったのである。 「アイス上手いなぁ」 私はチーズ工房に来ていた。 丁度駅前にチーズ工房行きのバスが止まっていたからである。 「さて、アイスも食べたし牛乳も飲んだしチーズも試食したし、そろそろ駅前に戻ろうかな?」 しかし、数分後に私が見たものは―― 2時間おきにしかバスの無い時刻表だったのである。 <記念撮影> 2時間後、私はワインを試飲していた。 チーズ工房の次はワイン工房に来ていたのである。 一通り見学と試飲を済ませると、私は少し上にあるレストランへと向かった。 だが―― 「はぅぁ〜、くらくらする〜〜」 私はものの見事に、試飲で酔ってしまったのであった。 <記念撮影> 食事を取り終えた私は、そこにラベンダー畑を発見した。 すかさず撮影。 そして次の目的地は―― ラベンダー畑で有名なファーム富田。 そう、私を富良野に駆り立てたのはラベンダー――いや、ラベンダーの色「紫」だったのである。 パシャパシャパクパシャ。 ファーム富田についた私は、壊れたように撮りまくっていた。 アイスまで食べて、すっかりラベンダー中毒者である。 そして―― 一通り満足した私は、ある事実に気付いてしまったのである。 ――よく見ると、男の一人旅って俺だけじゃねぇか。 <大量撮影> 富良野へ向かう道。 記憶に重なる景色。 景色に重なる記憶。 <記念撮影> 「すいませ〜ん」 富良野駅の改札を出た所だった。 私はある事に気づいて駅員を呼び止めた。 「傘を汽車の中に置き忘れたんですけど」 ダッシュ。 <この日の食事> 朝:ホテルで御飯 昼:ふらのワインハウスでステーキ 夜:札幌駅前バスターミナルで天ぷら御膳 ※注意 第二章と第三章の間に1ヶ月以上のブランクがあったため、 以降の文章はこれまでの文章と比べて文体が540度異なります。 予め御了承ください。 第三章  〜水と寝顔と共食いと〜 今日は小樽でいか学オフ。 そして――今回の目標は、ズバリ盗撮。 いか学長と妙心氏をこちらが先に見つけ出し、 気付かれる前に写真をゲットするのが我が使命なのだ。 南小樽駅に到着した私は、まず駅付属のコンビニで飲み物を買っていた。 だがしかし―― 何やら全身が赤い人物+1名が駐車場からこちらを眺めている事に私は気付いてしまった。 ――これはまずい。何とか回避せねば。 コンビニを出た私は、関係ない人の顔をして、柱の影へと隠れた。 そして並んだ柱の隙間から、カメラを怪しい人物の方へと向け―― ――めっちゃカメラ目線なんですけど。 仕方が無く、柱の影から出てきた私は、彼らに声をかけた。 「遅れてすみません」 妙心氏の車に乗り込んだ我々は、一路吹き出し公園へと向かっていた。 途中、妙心邸というシャッターチャンスを逃してしまったことは残念だが、 場所はしっかりと覚えておいたのが不幸中の幸いか。 何はともあれ、我々は吹き出し公園へとやってきた。 ――やっぱり山の中は落ち着くなぁ。 取り敢えず、吹き出し口まで歩いて水を飲んで終了。 <記念撮影> 何となく山を撮影。 <記念?撮影> 吹き出し公園から岩内に抜ける道にて、我ら探検隊は未知との生物に遭遇した。 その生物は全身桃色の衣を身にまとい、道を走る我らの前に突如現れたのだ。 ――あれが噂の桃色星人か? 我々がそう感じた刹那、その生物は我らとは別の方向へと去ってしまった。 そして、我ら探検隊はその先の秘境、岩内へと向かったのである。 岩内の道の駅付近にて食事。 食事中の写真をゲット。 実は被写体が気付いている時に撮ったのは、この写真のみである。 神威岬への道の途中。 ――今だ!! 学長の寝顔ゲット。 神威岬の駐車場に野良狐を発見する。 野生ではない。野良だ。 取り敢えず撮影。 <記念撮影> 神威岬の先端に行く事になり、尾根に沿って歩く。 海が綺麗だけど、高所恐怖症の人には辛い。 よって、私には辛い。 ブーツが落ちていないかと探したのは秘密だ。 <記念撮影> その後は何事も無く小樽マイカルまで。 途中で1000番台の道道を通れなかったのが心残りなぐらいか。 それはともかく、ここで妙心氏とはお別れ。 お疲れ様でした&ありがとうございました。 まだ夕食には早いということで、ゲーセンでいか学長の触手っぷりを見せて頂く。 ――あんなん無理や。 私には目で追うだけで精一杯でした。 それでもまだ食事には早いということで、ボーリングの秘密特訓を行うことに。 そして―― いか学長に特訓風景を逆盗撮される。 すかさず、いか学長の特訓風景も撮影。 結果は……2連敗でした。 てか、最後のガター連発が痛すぎ。 そして、ついに北海道の海の幸を頂くことに。 回転寿司屋にて思う存分、海の幸を満喫。 しかし―― そこで私は見てしまった。 いか学長が共食いしている姿を!! 何はともあれ、ここでいか学オフは終了。 学長お疲れ様でした。 <この日の食事> 朝:ホテルで御飯 昼:岩内道の駅付近で天ざる 夜:マイカル小樽で回転寿司 第四章  〜都会の中の小さな森〜 ホテルを出発した私は小樽運河を散策していた。 今夜から祭りがあるらしく、小樽運河ではその準備が至る所で行われていた。 ――私は何気なくそれを見たのだ。 そう、何気なく―― 「回転すしなのに回転しないって――回転するから回転寿司じゃねぇのか?」 <記念+証拠撮影> 実家に抜き打ちで毛ガニを2杯送ってみる。 妹に「お土産を送った」とメールする。 届いた時に驚く顔が楽しみだ。 <謎撮影> 札幌に移動。 これから、札幌の街中を観光だ。 取り敢えず1本撮り終わったので、新しいレンズ付きフィルムを購入。 まずは北海道庁旧本庁舎。 取り敢えず、ぐるぐる回って適当に記念撮影。 <適当撮影> 馬だ!! <取り敢えず撮影> 大通公園を東に進み、テレビ塔前へ。 一応記念撮影。 のつもりが―― <自分撮影> ――時計台にも行かないとな。 と言うことで、時計台を見学。 ――中に入るのにはお金がいるのか。 <適当撮影> もう見る所が無くなったので、大通公園で休憩。 取り敢えず、ベンチで小一時間ほど眠る。 体力回復。 思い立ったが吉日。 突如思い付いて北大農学部附属の植物園へと向かう。 ――やっぱり緑は良いねぇ。 意味不明に林の中を撮影。 ただし、パワー不足。 <意味不明撮影> 秘密の花園発見。 ――てか、トリカブトコーナーって何だ? そして、それよりも―― ――男の一人旅って、やっぱ俺だけか? <記念撮影> ホテルから出た私は、先程フィルムを預けた写真屋を訪れた。 早速ホテルに戻り、学長の寝顔を確認。 ――ニヤリ。 ――明日のネタが出来たな。 ――浴衣? 私は食事を摂るべく、夜の札幌を歩いていた。 そこで、浴衣姿の一団を見かけたのだ。 今日は花火大会だったことを思い出した私は、ひとつの結論にたどり着いた。 ――花火大会なら、出店とかあるんじゃねぇか? こうして、私はその一団の後ろに付いて行ったのである。 「腹減った〜」 私の予想とは異なり、花火大会で出店は見つからなかった。 そして―― ――始まったか。 花より団子――のはずだったのだが―― 「花火の撮影ってタイミングが難しいねぇ」 <大量撮影> 帰り道で夜の時計台を撮ろうとしてみる。 結果は―― <無駄撮影> <この日の食事> 朝:ホテルで御飯 昼:テレビ塔下のビアガーデンで焼きそば&ウィンナ― 夜:地下街で味噌ラーメン 第五章  〜3000ミリの恐怖〜 ――もうやることも無いし、暇だよなぁ〜 私は大通公園のベンチでまどろんでいた。 それにしても―― ――札幌夏祭りなんてものもあったんだな。 <記念撮影> 私はふらっと目に付いた薬局に立ち寄った。 喉が痛いのでVICKSドロップを買う事にしたのだ。 さらに、体力回復の為にリポビタンDを―― 「お客様、こちらの商品を買われるのでしたら、タウリン3000mg入って同じ値段の商品が御座いますが、どうされますか?」 「そっちにします」 今まで見た事の無い栄養ドリンクだったが、タウリン3倍には心惹かれるものがある。 私は迷わず3000mgのドリンクを買って飲んだのだった。 しかし、それがあのような結果になろうとは―― このときの私には知る由も無かったのである。 ――観光客ほぼ皆無だな。 私は時間が余っているので、清華亭を見学していた。 そこには、近所のおばちゃんっぽい格好の子連れの女性が居ただけだった。 ――う〜む。 こっそりとノートに記帳して退却。 <記念撮影> 札幌駅近くの電気屋で暇つぶし。 ――同じ轍は踏まない。 私は集合時間よりも早めにロッテリア店内に入っていた。 一昨日ばれる要因となった眼鏡は、店内に入る前から予め外してある。 そして、もう一つのばれる要因となった挙動不審な行動も、今の所抑えている。 ――今度こそは。 私はそう心に誓いながら、入店してくる人々に目を向けていた。 多少挙動不審かもしれないが、そんなものはタウリン3000mgの力で気にならないので大丈夫だ。 そして20分後―― ――あれって、迷彩柄のリュックじゃねぇか? その人物は、私の斜め向かいの席に腰を下ろした。 そして―― ――ロマサガ2の攻略本!! ――今だっ!! フラッシュを浴びて呆然とするレイナ氏。 唖然とする他の客達。 明後日の方向を向く私。 ――3000mgの力とは、非常に恐ろしいものなのである。 ※再び注意 この段落の間で2ヶ月程度のブランクがあったため、 以降の文章はこれまでの文章と比べて文体が異なります。 予め御了承ください。 「ところで――」 レイナ氏が尋ねてきた。 「みなさんどんな感じの人達なんですか?」 「う〜ん」 私は少しの間考えた。 「みんな変わった奴等だよなぁ」 恐るべし3000mg。 ――遅い。遅すぎる。 集合時刻を過ぎても、残りのメンバーは誰一人として現れなかった。 ――どう考えてもおかしい。 そう感じた私はレイナ氏に聞いてみた。 「ちゃんとロッテリアの『中』だって言いましたよね?」 「そう言えば――」 店の外を見渡した私は、すぐにその一団を発見した。 そして、私は次の行動に出た。 物陰に隠れながら、ロッテリアのドアの前まで近づく。 そして―― パシャ。 盗撮成功である。 この間、店員の目が気にならなかったのは言うまでも無い。 盗撮には成功したものの、彼等は一向にこちらに気付く気配が無かった。 そこで、私は彼等を呼びに行くことにした。 「はい。こっち向いて〜」 パシャ。 恐るべし3000mgパワー。 残りのメンバーと合流した私は、とある事に気付いた。 ――もしかして、店に入る前にベンチに座っていた人影はバB氏だったのか? ばれない為に外していた眼鏡が、裏目に出てしまっていたのだ。 そのショックも冷め遣らぬ内に、こういち氏が到着した。 ――しまった。 その時私は、こういち氏を盗撮する機会を失ったことに気付いたのだった。 全員集合した我々は、琴似へと向かった。 まず始めはボーリングである。 1ゲーム目で腕力を使い果たした私は、ボールを15ポンドに変更した。 ボールのスピードを殺してコントロールを上げ、失われた運動エネルギーを質量で補う作戦である。 そして―― 見事に3ゲーム目でトップタイとなったのである。 ここでイヒ描氏が抜き打ち合流。 一瞬何事かと思ったのは秘密である。 次に我々は同一フロア内のゲームコーナーへと向かった。 ほぼ全員が音ゲーに興じる中、私はパーフェクトゲームに挑戦した。 ――うわっ。全然狙ったところに投げれねぇ。 結局5球命中の2ビンゴ。 微妙。 ゲームタイムが終わった後、我々は出口付近の通路にたむろしていた。 夕食を何にするか決めるためである。 そして―― 結局決める事が出来ず、歩きながら探す一行なのであった。 ※再び注意 この段落の間で再度2ヶ月程度のブランクがあったため、 以降の文章で文体が異なる部分があります。 予め御了承ください。 うろうろしながら、ふと浮かんだ疑問をイヒ描氏に尋ねる。 「仕事は大丈夫だったんですか?」 「それが全然大丈夫じゃなくて、今日の仕事を明日に回したから早めに帰らないと――」 ――え!? 「みなさ〜ん。タイムリミットが迫っている人がいるので、早めに決めましょう」 無理をさせてしまったようで申し訳無い。 多少急いで、目星を付けた居酒屋に入る。 そして、オフレコ話満載。 更にはレイナ氏を挟んで、教育論で盛り上がる。 酔っ払いは恐ろしい。 イヒ描氏離脱。 帰り際に社会人パワーを頂く。 驚いて半分返す。 財布の紐が緩過ぎです。 そんなこんなで、お会計タイム。 酔っ払いには任せられないので、私が払いに行く。 「23,470円になります」 ――こんな事なら、半分返すんじゃなかった。 そう思っても後の祭り。 こうなったら―― 「一人580円払って〜」 陛下が驚く。 「安いなぁ」 ――いえ、本当ならば2人分で全額払うつもりだったのですが。 結局レイナ氏以外の5人から1000円ずつ徴収する事に。 店を出て、次に向かった先はまた居酒屋。 いきなりデザートから入り、締めはお茶漬け。 お茶漬けを食べている途中で陛下がダウン。 生存を確かめるために手の甲に落書きする。 あな恐ろしき、3000mgパワー。 ※しつこく注意 すでに、書きはじめから1年近くたっているため、 以降の文章で文体がまったく異なります。 予め御了承ください。 次に向かった先はカラオケ。 地下鉄で移動しようとする。 ところが、終電が出発間際。 親切な駅員さんに改札を通してもらい、事無きをえる。 料金は降車駅払い。 カラオケ屋突入。 少し待たないと部屋が空かないとのこと。 レイナ氏と眼鏡の度を比較しながら時間をつぶす。 ようやく部屋も開き、まずは妙心氏のネタが炸裂。 そして、バB氏の歌の途中で部屋換え。 その後は皆さん歌いっぱなし。 私も、とりあえず高音域中心に選曲する。 数曲歌った辺りで力尽きる。 3000mgパワーもようやく終了。 第六章  〜さらば北の大地よ〜 朝になったところで、カラオケも終了。 同時にいか学長とお別れ。 ――ダンスを見せてもらうのを忘れてた。 気付いたときには、時すでに遅し。 無念。 ※説明無用 1年以上で以下同文。 ひとまず、大通公園に移動。 店が開く時間まで休憩する事に。 ここで仮眠を取るのも3回目。 手馴れたもの(?)である。 ロッテリアに食事を摂りに行った後、再度休憩。 休憩終了後、アニメイトへ。 私は、特に用もないので入口付近で待機。 ここで「巨人の星」のガチャポンを発見。 すかさずレイナ氏に撮影指示。 <記念撮影(レイナ氏)> アニメイト前で、陛下とお別れ。 札幌駅へと向かいながら、妙心氏、レイナ氏とお別れ。 残った本州組でお土産を買ったりなどしながら、千歳空港へと移動。 空港に着いたものの、予約した飛行機は夕方遅い便だったので、早めのものに変更。 そして、さらに早い便に再変更。 こういち氏を見送った後、バB氏と昼食。 バB氏とも分かれて飛行機へ。 さらば、北の大地―― おわり 何だか、途中から文体が変わってるよ(苦笑)。